物流情報システム、物流事務支援システムの運用開始
各部門の入力したデータを経理事務と連係

㈱物流情報システム(國松貞伸社長、大阪市)では、医薬部外品・化粧品・医療機器メーカーの商品を主とした輸出入業務・保管・検品・包装及び全国配送を行っている。
この度、各営業所、倉庫、物流部門、経理部門のシステム効率化を図るためエクシオグループ㈱(大阪市)と共に開発した物流事務支援システムの運用を開始した。
このシステムは営業・配車・物流加工・経理の各システムをまとめて管理できるソフト。
各部署・営業所ごとのデータを総合的に連携させることで、データ入力の二度手間を省いて情報の共有とデータの一元管理ができる。
各営業担当者が同システムに仕事の内容や取引金額を入力すれば、経理担当が再入力せずに、請求及び支払金額等のデータが自動的に表示される。
物流情報システムの執行役員・経理部長である大石朋子氏は、
「以前は経理担当者が日々、各営業所及び業務担当者からFAX・メール等で送られてきた日報を経理用ソフトに打ち込み、間違いがないか二重-三重のチェックを行う体制だったが、入力業務が格段に減ったことで締切日毎の残業がなくなり、一人体制でも作業が行えるようになった。ソフトを導入し3、4ヶ月で、事務作業にかかる時間は3分の1まで減少した」と話す。
事務作業を手伝っていたスタッフには他の部所の仕事をこなせるようになり、現場の生産性も上昇した。
また、國松社長は、
「今まで営業所拡大のたびに経理管理業務の複雑化と人員確保に奔走する現場を見てきたので、効率化とヒューマンエラー防止のために、各営業が入力したデータを経理がそのまま使用できるシステムを導入したいと以前から考えていた。
情報を入力するだけで得意先ごとの締日や入金の確認が画面上に自動的に反映されるため、請求書作成や相殺勘定・振込業務等についての確認がしやすくなった。
売上は会社全体の合計金額だけでなく、営業所・自車・ドライバー・取引先ごとに絞り込んで確認をすることもでき、請求-支払業務や資金繰りに必要な情報の確認が行いやすくなったことで、月末のストレスが大きく減った」と効果について話していた。
※トラック情報社 物流新時代 提供※