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AI活用し不在・置き配ゼロ

2021.06.15/カテゴリ:

宅配スーパー「オレンジ」開始

最も近い車が「動く倉庫」としてお届け

写真=AI版仮想スーパー

 

「ラスト・ワン・マイル・アシスト」の頭文字を社名とするLOMA(ロマ、福岡市)は、エンドユーザーに配達するドライバーの再配達負担など物流業界の課題解決に向けて、人工知能(AI)による需要予測や配送ルートのビッグデータを活用した宅配スーパー「オレンジ」を開始した。

AI活用システムは、IT企業と共同で開発。半径3キロを1エリアとして、AIの需要予測に基づいて商品をあらかじめ配送車両に積み込む。注文を受けると、顧客から最も近い車両が「動く倉庫」として20分以内に注文品を届けるという仕組みである。

コロナ自粛生活支援も兼ねた生鮮食品宅配の実証実験では、半径3キロ圏内からの注文に当初予定の20分より短い平均13分で配達を完了した。注文後すぐに商品が届くので不在・置き配ともにゼロで、「エリアを絞り即配達」できることが不在配達問題解決の糸口となっている。

 

2019年に解散した会員制宅配スーパー「オレンジライフ」元執行役員の結城マリ氏が取締役に就任し、オレンジライフの元従業員を再雇用し、高品質なサービスと効率的な運営を両立させる宅配スーパー「オレンジ」が誕生した。

インターネットのほか電話やFAXでも注文できるので、コロナ禍で買物を控えている高齢者も利用しやすい。専用サイトには食品を中心に100点以上の商品が掲載されている

朝採り新鮮野菜セット(1週間分)や米、ミネラルウォーターなどの生活必需品が好評だ。 

 

配送部門を担うのは、オレンジライフの物流を請け負っていた一般社団法人ラストワンマイルドライバーズ(福岡市)。現在2台のハコバン(ハイゼットとエブリィ)が福岡市内を巡回する。今後は近隣スーパーとの提携や他地域への展開を目指す。

 

 

 

 

 

 


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