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「0~4時」に走った区間のみ割引へ

2021.09.10/カテゴリ:

政府 高速「深夜割引」の見直し案を発表

全ト協 「22時~5時」の割引適用を要望

写真=深夜を走行する大型車

 

政府は高速道路料金の割引の見直しを検討している。3月10日に開催された第49回国土幹線道路部会において、その概要が公表され、各種割引の効果と課題が議論されたが、特に「深夜割引」について国土交通省は早急に検討すべきとしている。概要は次の通り。

●深夜割引の目的
深夜割引の目的は、深夜に利用する車を対象に割引を行い、一般道の沿道環境を改善すること。割引を設けることで、一般道から高速道路に誘導する狙いがある。

●深夜割引の効果
深夜割引の導入により、一般道の夜間の交通量は大幅に減少し、騒音環境は改善された。また、一般道から高速道路への転換状況を確認すると、普通車以下については特に夜間の時間帯において、深夜割引の効果とみられる転換があった。

●深夜割引の課題
東京本線料金所では、0時前に深夜割引適用待ちの車両が滞留。首都圏・近畿圏の他の本線料金所においても滞留車両がある。東京に近い区間では、深夜割引適用時間の前後の時間帯も滞留している。
このほか、SA・PAが夜間に混雑したり、場所によっては本線上でも0時前にトラックの滞留が発生したりしている。

●見直しの方針案
 現在、割引の適用時間は0時~4時の4時間。これは、0時から4時の間に高速道路を出る、もしくは、0時から4時の間に高速道路へ入り、4時以降に出ると、利用した全区間に一律30%の割引が適用される。
 しかし、この割引制度によりトラックの滞留が問題となっている。
そこで、この4時間の間に走った区間のみ、割引を適用するよう見直す方針を打ち出した。
また、割引率を時間帯に応じて段階的に拡大・縮小させることも含めて、適用時間帯を拡大する方向で見直していくという。

▢  ▢  ▢

今回の国土幹線道路部会の検討について高速料金事情に詳しい業界関係者は、「ETCの無線通信は入り口と出口の2か所が基本であるため、0時~4時の間にどの区間を走ったのかを把握するには、車載のGPS機能を活用しないとわからない。ETC2.0はGPSが搭載されているが、全てのトラックに導入されている訳ではない」と指摘する。


続けて、「割引適用時間を深夜労働の22時から5時に拡大することで、トラックが分散され、混雑の緩和が期待できる。また、現在は『深夜割引待ち』のために待機時間が長くなっている。例えば、午前4時に高速道路を出て、5時に納品先に着くが、荷降ろしは9時からの場合、4時間の待機を強いられる。待機時間の削減には割引適用時間の拡大が必須だ」と話す。


 また、「いつ重大事故が起きてもおかしくないくらい『深夜割引待ちのトラック』であふれており、警察も問題視している。今回、ようやく割引の見直し案が出されたが、実現させるには様々な議論を重ねる必要がある」と話す。


 全日本トラック協会や日本貨物運送協同組合連合会は、労働基準法が定める深夜労働「22時~5時まで」の割引適用時間の拡大を要望している。

 

 

 

 


※トラック情報社 物流新時代 提供※