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追突事故の原因はスマホか 

2021.10.07/カテゴリ:

道交法厳罰化で表面化してない?

追突事故にインカメは有効の声

写真=追突事故の原因はスマホ?

 


トラックの追突事故は毎年多く発生しており、昨年9月に全日本トラック協会が公表した「事業用貨物自動車の交通事故の発生状況」によると、2019年の事業用貨物自動車の追突による死傷事故は5639件(48・5%)。死傷事故全体(1万1629件)の半分近くを占めている。運送会社の中には、運転席を映すインカメラを導入し、スマートフォンなどを操作しながら車を走行させる「ながら運転」による事故を防ごうという動きがある。

スマホ操作しながら運転し追突事故

 車両200台を保有するA社は、5年以上前からインカメラを導入しているが、インカメラを導入したことで、スマホを見ながら運転するドライバーの指導に役立っていると話す。
「以前、スマホを操作しながら運転し追突事故を起こしたドライバーがいたが、それはインカメラでスマホを操作していたかがわかった。インカメラは運転手を監視しているようで嫌だという反発の声もあったが、拘束時間内に会社がドライバーを管理するのは当然のこと。常に監視するのではなく、事故が起きたときや月に1回ほど確認すること、何かあったときに証拠資料として有効なことなどを説明すると納得してもらえた」という。
車両250台を保有するB社は、インカメラの導入により事故が減った。
同社の社長は、「インカメラ導入後、運転中の事故が減少し続けている。最初は反対意見が多かったが、事故の責任の明確化や休憩中はカメラをオフにすることなどを全員に説明し、理解を得られた。今後はドライバーの眠気を表情から読み取って警告する機能の追加も検討している」と話す。

 「ながら運転」2019年12月に罰則強化

 運転中のスマホ使用やカーナビ注視など、「ながら運転」については、2019年12月1日に改正道交法が施行され、罰則が強化された。
 運転中に携帯電話などで通話や画面を注視した場合、違反点数は3点に引き上げられ、携帯電話での通話や注視によって、「交通の危険」を生じさせた場合は違反点数も6点へと引き上げられた。
違反点数が6点ということは、それまで違反のないドライバーでも、免許停止30日間。つまり、違反をすれば即、免許停止処分の対象となる。
 関係者は、「スマホを操作していて追突事故を起こせば、運転手は即免許停止になる。しかし、警察も運転手の証言が頼り。表面化していないだけで、実際にはスマホを見ながら運転して追突事故を起こすケースがあるのでは」と指摘している。
 「インカメラ」は運転手の動きを捉え、安全運行につなげるためのものであるが、「インカメラによる運転中の常時録画」が、「プライバシーの侵害にあたる」として労使間で問題になるケースもあるようだ。

 
ほとんどのバスやタクシーにインカメラ導入

大阪府トラック協会の滝口敬介専務は、
「高速道路で事故が発生した際に『前をよく見ていなかった』というドライバーがいるが、運転中に前を見ないのはあり得ない。実はスマホを見たり操作したりしていたケースが多いでのはないか。そのようなことを防ぐためには、インカメラでドライバーを管理する必要がある」と説明する。
また、「様々な視点から事故を減らす方法を考えているが、インカメラは有効な手段の1つだと期待している。ほとんどのバスやタクシーにインカメラが導入されている一方で、トラックはまだまだ少ない。法律では定められていないが、事故を減らすための取り組みの一つとして社内で検討してほしい」と話す。

 

 

 

 

 


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