RealTime

物流ニュース

ここでしか見れない独自記事満載。リアルタイムの物流ニュースをお届け。

物流ニュース

AD

広告掲載スペース

広告掲載スペース

攻める女性自動車交通部長!

2018.10.04/カテゴリ:

近畿運輸局初の女性交通部長・栗原氏


人材不足、働き方改革について語る


「女性進出には施設面とメンタル面必要」


写真=熱く語る栗原自動車交通部長

 


昨年7月、近畿運輸局で初めて女性の自動車部長が誕生した。

栗原弥生自動車交通部長(平成12年運輸省入省)は、今年に入って、トラック、バス、タクシー各業界の経営者や女性運転手と意見交換の場を設け、女性の就業率の低さの問題点をあぶり出し、課題解決の糸口にしようと躍起になっている。「攻める女性交通部長」としても注目されているが、交通部長就任から1年経ったのを機に人材不足など現在の運送業界における質問をぶつけてみた。

 

Q女性経営者,女性ドライバーとの意見交換の場を設けた狙いは?
栗原氏「運転手の高齢化、慢性的な人手不足が問題となっている中で、運送業者さんの声を聞くと即戦力が欲しいというのが多かった。

しかし持続的に問題を捉えるとすそ野を広げ、今までトラック業界になじみの薄かった女性や若年層の新たな人材を取り入れていくべきと考えている。

しかし、女性は実際雇用に結びついておらずまた定着しないことが多い。

そういった問題を経営者の皆様、働いている皆様からお知恵を頂けないかと場を設けさせて頂いた」

 

Qどのような課題が出てきたか?
栗原氏「一番は施設の問題です。
皆さん特にトイレが問題として声を上げられてました。

会社に女性用のトイレがあるけど女性の人数が少ないため男性が使っていたり、そもそも女性用トイレがない会社もありました。

また、トラック業界だと荷下ろしなど力仕事がある場合、女性本人にやる気があっても荷主から

『貴方が来ても大丈夫?無理なんじゃないの?』と言われてしまうことがあるみたいです。

男性経営者だけでなく女性経営者でも『この重い荷物は女性だから無理ね』という方もいました。

意見交換の場でいただいた声をもとに事業者がどうしていくべきかまとめて出していきたいと考えています」

 

Q女性の進出のために運送業界に求められるものはなにか?
栗原氏「荷物の問題などはありますが、女性でも宅配荷物等の軽量のものを運んだり、バスやタクシーだったら女性が行ってもおかしくはないですし、進んでいく余地はあると考えています。

ただしそれをするためには受け入れ側の整備をしなければならないと思います。

施設的な面、加えて柔軟な働き方を認めてあげるなどメンタルな問題も多分にあると思います。

決めつけなどそういった前提を取っ払ってその仕事を任せられる考えが必要になってくるのではないかと思います」

 

Q業界に対するイメージが悪い。イメージ改善が求められるが?
栗原氏「目にするニュースなどで長時間問題が特に取り上げられるなど皆さんの中でそういったイメージができるのはわかるんですが、その中で例えばイメージ戦略の取り組みを行っている業者さんもいます。

新しいトラックを購入したり、ドライバーさんにトラックの改造を認めたり、職場を綺麗にしたり。

そういったことから始められています。

また、労働時間の問題、生産性の問題を考えていかなければならないと思います。

最近の若者の傾向として自分の時間を持ちたいという方が多いということもあり、働き方改革を進める中で荷主さんからきっちり働いた分の料金を頂けるようにすることが求められていると思います。

長時間労働が世間に注目されていますが、トラック業界がこんなに大変だったんだと思われていることに対して『きっちり対応していますよ』とPRしていくことが大切だと考えてます」

 

Q働き方改革が可決・成立し運送業界はどう対応すべきか?
栗原氏「他業種と比べても運送業界は労働時間が1~2割長く、賃金が1~2割少ないと言われてます。

昔と比べ働いた分だけもらえるという魅力が少なくなっていると感じてます。

そういった中、労働者の皆さんの意欲を向上させる意味でも労働時間の規制の見直しを今回されたわけです。そこで、運送業界の事業者で解決できる問題、できない問題を考えていく中、輸送効率、生産性向上をどうすればできるか考えて頂きドライバーさんにとってきちんと働いた分だけ賃金がもらえ、負担が軽減されていると感じてもらえる取り組みが必要と感じてます。

荷主との間で契約内容の見直し等アクションを起こすことも必要で、そういったことが女性や若者から魅力的な業界として映っていくのではと思っています」

 

 

 

 

※トラック情報社 物流新時代 提供※