大阪TSで大型車のタイヤ緊急点検
近畿運輸局
12台中ナットのゆるみ5台確認

近畿運輸局は1月19日、大阪トラックステーション駐車場(大阪府寝屋川市)において、大型車のホイール・ ボルト、ナットの緊急点検を実施した。
近年、大型車の冬用タイヤへの交換時期に車輪の脱落事故が急増していることから、近畿運輸局及び大阪運輸支局は、大阪府トラック協会及び一般社団法人大阪府自動車整備振興会、大型4社ディーラーの協力のもと、タイヤ交換後のナットの緩み等を確認する点検(増し締め点検)及び啓発活動を実施した。
緊急点検は午前10時から11時30分まで行われ、12台点検中、ナットのゆるみ5台、ホイール錆(さび)汁4台、ホイール・ボルト頭の突出量の不均一1台が確認された。
近畿運輸局自動車技術安全部の盛田慎吾部長は「最近、群馬県、岐阜県でも大型車のタイヤ脱落事故が発生している。タイヤは種類によって締め付ける力が決まっているが、適切でないケースが増えていると考えられる。また、タイヤ専門業者でタイヤ交換しても走行しているときに発生する『初期なじみ』をチェックすることが重要になってくる」と話していた。
近畿運輸局は昨年12月17日にも滋賀県の彦根トラックステーションで緊急点検を実施。10台点検中、ナットのゆるみ(小=トルクレンチレバー移動量 10度未満)は4台。ナットのゆるみ(大=(トルクレンチレバー移動量45度以上)は1台 、ホイール錆
汁 確認は1台あった。
※トラック情報社 物流新時代 提供※