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一番発見されやすいのは「白色」

2022.10.06/カテゴリ:

夜間の「歩行者の見え方」に関する調査

JAF

交通事故総合分析センター「交通統計令和2年版」によると、夜間に発生した交通死亡事故のうち約70%が道路横断中に発生しており、夜間の見えづらさが重大事故の一因と考えられている。

 JAFは、このほど夜間の「歩行者の見え方」に関する調査結果を公開した。

 

 模擬市街地の横断歩道上に、黒・青・紫・赤・緑・黄・白の服を着用させ歩行者に見立てたマネキンを1ずつ設置。比較対象として黒服に反射材つきベスト、JAF上下制服などを着たマネキンも設置した。

 

 テスト車は、154m離れた地点から時速20キロでマネキンに向かって走行。ロービームとハイビームで、運転手目線で「人と気づいた時点での距離」を測定した。

 

 検証の結果、ロービーム時に視認できる距離が最も短いのは、黒や青で27・6m。続いて紫、赤、緑の28・3m。そして黄31m、白37・6m、反射材ベスト42・6m、JAF制服は71・3mだった。白い服と黒や青の服では、歩行者と気づくまでに約10mの差があった。

 

 ハイビーム時に最も距離が短かかったのは紫81・3m。次に黒85・6m、青111m、緑119m、赤142・3m、黄151・6m。白い服と反射材ベスト、JAF制服は154mだった。

 

 黒や青の服は夜の暗闇に溶け込み、運転手は横断歩道の手前まで接近しないと「人と認識」できなかった。また、昼間は目立つ赤や緑が、夜は黒や青とあまり変わらなかった。一方、白い服や反射材を身に着けると、ロービームでも遠くから見つけやすい結果となった。

 

 反射材の効果についても、横断歩道を渡る歩行者とペットを再現して検証。人のマネキンは黒い服に反射材ベスト、灰色の犬のマネキンには反射材つきリードと首輪をつけ、「反射材の有無」で比較。

 

 今回は人も犬も暗い色だったが、反射材があれば遠くからでも発見できた。一方、反射材がないと、かなり近づくまで存在すら確認できなかった。 

 JAFでは、「在宅勤務が増え、運動不足解消のため夜ランニングや散歩をする人もいる。特に子どもやペットは、道路への飛び出しなど予想外の行動をとる可能性がある。昼間は鮮やかな赤や緑でも、夜間は暗めの黒、青、紫と同様、運転手から発見されにくくなる。夜間は白や黄色といった遠くからでも見つけられやすい色を意識し、運転手により早く認識してもらうためには、反射材のついた靴などを身に着けることが有効」としている。

 


※トラック情報社 物流新時代 提供※