UDトラックス
UDトラックスは3月16日、自社製品のトラックを活用した災害支援プログラムを始めたと発表した。地域や行政、非営利団体(NPO)とともに取り組む。
本社がある上尾市では2019年に台風19号による荒川の氾濫が発生。避難者が一時1000人に迫るという自然災害を経験した。プログラムでは、避難所での子どもや女性、障害者らのプライバシー確保が課題と捉え、災害支援専用に2種類の車両を完成させた。
バンタイプの小型トラックは、室内にエアコンや冷蔵庫、AED装置などを完備したほか、おむつの交換や授乳ができる個室も用意。さらに、ソーラー発電システムやディーゼル発電機、リチウムイオン蓄電器も搭載することで、複数の電源を確保して被災者への充電利用に応える。
別の一台は平ボディタイプの小型トラックで、災害現場で土のうや被災した家財の運搬などでの活用を想定。重量物の搬出が多くなることを念頭に、荷物積み降ろし用の昇降装置やつり上げ装置として、テールゲートリフターやウインチを搭載している。