新規事業でスポット便
合同サービス配送
中小企業を助ける配送

合同サービス配送㈲(樋谷羽津美社長、大阪市)は、現在、急ぎの配送を担う「スポット便」に注力している。
社員の急な退職や事業拡大、労働環境の改善に悩む小規模・中規模の荷主をターゲットにしているサービスだが、依頼が舞い込んでいる。
中央市場が休みで、市場担当の運送会社も休みという日に、スーパーマーケットから生鮮食品の交換を求められた際、同社が代わりに市場へ行き、新しい生鮮食品と交換した例がある。
様々な依頼に応えるため、事前のヒアリングだけでなく、サービスの品質向上が欠かせない。そのため、スポット便の依頼がないときは、先輩ドライバーが後輩の運転するトラックに同乗し、作業ノウハウについて教えていっている。
同社は大手運送会社の下請け専属仕事が主だが、収益をより得るためにスポット便の展開を始めた。現在は大手運送会社の売上が9割近くを占めるが、ゆくゆくは新規事業を総売上の3割にまで増やしたいという。
そのため、樋谷社長が会社の先頭を切って営業展開。インパクトのある営業用チラシを常に持ち歩き、会合などで名刺を交換した経営者にチラシを手渡している。
樋谷社長は「サービスを知ってもらえば、必要な時に頼ってもらえるだけでなく、知り合いの経営者にも紹介してもらえる。すでに依頼も何件か来ている。依頼主の求めるレベルに対応するため、今後もサービスの品質向上は欠かせない」と話す。
新規荷主獲得のために作成したチラシ 評判は上々だ
※トラック情報社 物流新時代 提供※