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送料無料という表現は・・・。

2023.06.19/カテゴリ:

◆先日、聞いていたラジオの健康食品の通信販売のコーナーでのこと。健康食品100袋3600円相当のものを1000円にするという内容だ。ここでよくあるのは「送料無料」という言葉である

◆お値打ち感を出し、ラジオを聞いている人の購買意欲を出させる手段であるが、ここまではいいとしても、ラジオのパーソナリティ(司会者)の次の言葉が耳を疑った

◆「世の中、値上げ、値上げで大変な時期なのに、送料無料とは大丈夫なんですか」と健康食品会社の担当者に笑いながら話していた

◆2024年問題を控え、標準的な運賃を定めて、現状の運賃を上げなければ立ち行かなくなるという業界に、大丈夫なわけがないというか、まったく、運送業界の現状が一般市民に知られていないと改めて思い知った

◆昨年11月8日、NHKのクローズアップ現代で、「送料無料の陰で トラックドライバーの悲鳴」と題した番組が放送された。1人の長距離ドライバーに密着し、ドライバーの実際に置かれている労働環境を通じて、課題を探っていた

◆出演していた大学教授はこう話していた。「送料は絶対無料ではない。ネット上でクリックして買った商品は必ず倉庫から誰かがピッキングをして、梱包して、トラックに積み込んで、配送をして、私たちの手元に届いている。この労働が、すべて無料のはずはない。送料無料という表現は運送料がいくらか分からないだけでなく、商品を運ぶドライバーの姿も見えにくくしている」

 

 

※トラック情報社 物流新時代 提供※