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スマホで付帯業務を効率化

2023.07.20/カテゴリ:

スマホで付帯業務を効率化

荷物撮影でサイズ計測

ペーパーレスで誤出荷防止

パレットの枚数を色ごと識別

 

スマホの活用で、長時間労働の一因である運転以外の付帯業務を軽減できる取り組みがある。

ベンチャー企業のオートマギ㈱(東京都)は、スマホで荷物を撮影すると自動的にサイズ計測できるアプリ「ロジメジャー」を開発し、2021年10月より提供。スマホで撮影すると3辺の数値を計測して体積も割り出す。

ロジメジャー

 

荷物に記載されたバーコードから中身や重量などの荷物データを読み取り、記録・管理できる。定形物の計測誤差は+-1㎝以下で、手作業とほぼ同レベル。手作業で約20秒かかる計測が約1秒になる。計測結果を手動で調整できる機能もあり、大型荷物の計測や複数荷物の同時計測もできる。

赤外線センサーを使った設置型の大型計測機に比べて導入コストが低い。
 富士電機㈱(東京都)は、オーダーメイドで仕分けシステムを提供していた経験をもとに「スマート端末仕分けシステム」を開発、2018年4月に販売開始した。

スマート端末仕分けシステム

 

仕分けをはじめ入荷検品・出荷検品・棚卸等において、手作業で確認していた紙リストを廃止し、ペーパーレスを実現できる。

また、商品についているバーコードなどで商品、ロット等を正しく登録作業ができるので誤出荷を防止できる。 導入した食品メーカーでは、月の誤出荷件数が半減したという。

ハンディターミナルではなくスマホを利用することで、機器費用を抑えつつ操作性が向上する。

富士電機の担当者は、「現状は、ハンディターミナルでも実現可能な機能なので、スマホ本来の多機能性を活用して利便性を向上させ、ニーズの変化に適応したシステムの導入を目指しています」と話している。

パレットのレンタルを手掛けるユーピーアール㈱(東京都)は、スマホでパレットを撮影するだけで、何色のパレットが何枚あるかAIで解析、判別できるアプリ「パレットファインダー」を開発し、昨年12月より販売している。

パレットファインダー

 

1トラックに車載された200枚のパレットを目視で数えると約3分かかる。パレットファインダーを使ってスマホ撮影すると、30秒程度でパレットの枚数を色ごとに識別・検出できるため、目視でのカウントや、伝票起票、データ手入力の工数を削減できる。 

導入した住宅設備機器メーカーでは、トラック待機時間・パレット管理時間30%削減を実現した。カウントデータや撮影画像はネット上で保管、後日でも確認きる

ユーピーアールの担当者は、「パレットのみならず、あらゆる物流機器の色判別を行って、自動カウントができる仕組みを構築していきます。また、海外でもできるシステムを提供できるよう取り組んでいます」と話している。

 

 

 

 

 

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